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Sea Brief

東京海上保安部

巡視艇いそぎく
東京の海は夜もねむりにつくことはありません。
コンテナヤードでは夜間もライトの中で大型コンテナ船が時間に追われて荷物の積おろしをし、クレーンが忙しく動きまわり、コンテナ用トラックが走り回る、そして一隻が出港し、沖から次のコンテナ船が、タグボートにより着岸する。
離島からの客船が着き、レストランボートがクルーズをし、屋形船が燈を付けて走りまわる。
夜が明ければ、水上バスと交通船、沖泊をしていた船が次から次へと入港し、プレジャーボートが走りまわる。
こんな日本の大動脈、東京の海で活躍するのが巡視艇いそぎくと、乗務員の面々です。
旧江戸川から多摩川河口迄をカバーし、日夜休む間もなく、活躍しています。
三枚州や多摩川河口の浅瀬、お台場、葛西臨海公園はプレジャーボートも集まり、船の交通量も日本一。
そこで、福原船長より一言。
1. 航路が多いので信号を良く見て走って欲しい。
2. 大型船の目の前を横切らないで欲しい。
3. 運河も多いので運河筋の走行は波を立てずに静かに。
4. セーリングのヨットは、本船から見ると、方向が定まらないので、他船に近づかない様に。
5. 水上バイクでの暴走はしないで欲しい。
6. 工事区間も多いので海図等で事前に調べて欲しい。
以上を注意し、楽しく安全に乗ってほしいです。

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写真/右より東京海上保安部、巡視艇いそぎく、船長・福原康浩、機関長・水島功二、航海士補・米村義博、航海士補・佐々木祥、機関士補・田崎智行

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写真右より巡視艇きいかぜ、船長・伊賀久隆、機関長・小湊俊博、航海士補・濱田光男、航海士補・下谷和彦、航海士補・加藤正也、航海士補・日當大作

田辺海上保安部和歌山分室

巡視艇きいかぜ
田辺海上保安部和歌山分室の担任海域は、紀伊水道北部に位置し、大阪湾への入口で内海と外海とを結ぶ海上交通の要所であり、かつ好漁場でもある友ケ島水道をかかえています。同水道は、沖の島、地ノ島の2つの島により、由良瀬戸、中ノ瀬戸、加太瀬戸の3つの狭い瀬戸に分かれ、由良瀬戸、加太瀬戸は、主要水路であるため、1日当たり約800隻もの船が通行し、更に好漁場であることから、多数の漁船、プレジャーボートが蝟集し、毎年、衝突、乗揚げ等の事故が多発している。
加太瀬戸南方に位置する田倉崎は沖合約300メートル付近まで暗礁等が存在する浅瀬となっており、南から西の風が吹けば、同浅所に打ち寄せる波は、大きな磯波となり、サーフィンのメッカにもなっているが、同海域に侵入したプレジャーボートが磯波で転覆するという事故も発生している。
また担任海域には、特定重要港湾の和歌山下津港等の3つの港湾と、第3種漁港の和歌浦漁港等の3つの漁港が存在する。
和歌山下津港和歌山区については、年間約15,000隻(小型船舶を除く)が入港し徳島間を結ぶフェリー、旅客船が1日20便運行しており、かつ漁船、プレジャーボート等小型船舶の出入りも多いうえ、和歌山区入口は、現在航路浚渫、防波堤延長等の工事が行われている。
このほか和歌浦湾には、和歌浦マリーナシティといった比較的規模の大きいマリーナが所在するほか、有名な

 

 

 

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